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全農の卵殻強化飼料『エスク2』 給与後すぐに卵殻質が改善

2017.02.05発行
 JAグループの農協・全農・経済連・くみあい飼料は、採卵鶏農場での破卵を減らす取り組みを続け、卵殻強化飼料『エスク』を開発。使用した生産者からは、効果の仕組みが明確で、給与後すぐに卵殻質が改善されると高い評価を得ているが、このほど、さらに使いやすくバージョンアップした『エスク2』を発売した。

 全農飼料畜産中央研究所(茨城県つくば市)の調査によると、卵殻の強度には個体差があり、卵殻の強い鶏と弱い鶏がいるほか、卵殻の強度は常に一定ではなく、毎日少しずつ上下しながら日齢とともに低下していくことや、卵殻の弱い鶏が産む卵が破卵になりがちなため、卵殻が弱い鶏の卵殻強度の底上げが重要になることが分かっている。
 鶏の卵殻強度は、体内でカルシウムを運ぶ働きを持つ『カルビンジン』というたんぱく質が大きく関わっており、カルビンジンはカルシウムを腸から吸収したり、骨から運び出したり、子宮部で卵殻を作ったりするときに働いている。
 飼料中のカルシウムが不足すると、鶏は飼料に含まれるカルシウムを少しでも多く体内に取り込むために、カルビンジンを体内で多くつくるが、老齢鶏では、カルシウムが足りない時でもカルビンジンがあまり増えない。
 また、卵殻が弱い鶏は、体内のカルビンジンが少ない傾向があり、実際に鶏の卵管のカルビンジンの働きを調べたところ、卵殻の強い鶏のほうが、弱い鶏よりも強くカルビンジンが働いていることが確認されている。
 卵殻強化飼料『エスク』は、従来のビタミンD3より効果の高い発酵型ビタミンDや、全農が独自に自然界から選抜した枯草菌、卵殻を強化する有機酸を配合した資材で、鶏の体内でカルシウム運搬を助けるカルビンジンを増やし、カルシウムの吸収や卵殻の形成を助けて卵殻を強くする。また、卵殻が弱い鶏や老鶏に与えると、卵殻の強い鶏並みに能力を引き上げ、破卵を減らす効果が期待できる。
 『エスク』を約600日齢の採卵鶏に給与した例では、鶏が食べ始めてから約2週間で、卵殻強度の改善効果がみられた。
 また、卵殻強度が2.5キログラムに満たない弱い卵の割合が少なくなっていることも確認されている。
 さらに、一昨年から昨年にかけて、全農飼料畜産中央研究所の実験農場でジュリア鶏を100週齢(700日齢)まで強制換羽なしで飼育する試験も実施。若い鶏では卵殻強度の問題は少ないことから、385日齢までは通常の飼料を給与し、その後、エスク給与群と無給与群に分けて700日齢まで比較試験を行なった。結果は、エスク給与群で卵殻強度が強くなり、100週齢まで日齢を追うごとに卵殻強度の差が広がるなど、エスク給与群の卵殻が改善されていることがはっきりとデータで出ている。
 『エスク2』は、配合飼料への添加率を0.2%から0.1%へと引き下げることで、配合の手間の軽減や添加コストの引き下げを実現し、さらに使いやすくなった。効果については従来品と同等の効果を維持している。
 全農では、寒い時期は卵殻強度も比較的安定しているが、春先になると、不安定な天候から卵殻質の低下が目立ち始めるため、『エスク2』活用の準備を始めてほしいとしている。また、農場で添加するだけでなく、あらかじめ各地のくみあい配合飼料工場で混ぜる方法もあるため、JAグループの農協、全農、経済連、くみあい飼料、渇ネ学飼料研究所の営業担当者に相談してほしいとしている。



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